2006年11月27日

表現力ブースター

アカペラ叢書は基本的スタンスとして、

「音楽の出来が感情に左右されるのは確かだけど、
 言葉や理論で地道に作っていける部分は作っていこうよ」

という方向性を向いています。

そこで今日はリードボーカルの表現に的を絞りまして、
感情に左右されるのを逆手にとり(=理論的に把握してしまい)、
使いたいときに使うことを考えてみようかと思います。



経験ある方は多いと思うのですが、
その日の気持ちやテンションは、歌の表現力にかなり乗り移ってきます。
これは受動的な見方をすれば、どうしようもないことです。

言い方を変えると、
歌い手の感情はそれほどの影響力を持っていて、
おそらくこの部分は音楽にとって、
言葉や記号だけで計算できない、超えられない壁の部分なんだろうと思います。


じゃあ、言葉でこの影響力を押さえつけることが無理なら、
それを知って上手く力を借りる、賢しく言えば上手く利用すればいい。



例えば、失恋直後に歌う失恋ソングや切ない系バラードには、
ものすごい密度の未練とか怨念とか、そういったものが乗ります(笑
経験あるでしょ?(笑

逆に、愛に満ちたラブラブ系のバラードだったら、
付き合い始めとか仲直りした後、心のテンションの高いときが、
一番いいものを作れるでしょう。

明るく元気のいい歌を歌うんだったら、
とても気分が前向きで自信に満ちて、自然に笑顔が出て、とにかくプラスのエネルギーを纏ってるときが一番説得力のある表現ができるはずです。



というように、そのときの自分の感情の力を上手く借りられれば、
それは表現力ブースターになるのです。


いや、逆に考えましょうか。
表現力をブーストするため、歌にそぐう感情を引き出して利用する、と。

さすがにアレですね、ライブ前になるたんびに
リアルで失恋してたりリアルで喧嘩&仲直りしてたら体が持ちませんから、
映画とか本とかで疑似体験をするのが一番手っ取り早いでしょう、と。
あとは歌う曲の詞を読み直してみることとか。



今日の一言:
リアル失恋後のライブは、まさに身を削った芸術。


posted by 704
posted by 704 at 22:52| Comment(4) | TrackBack(0) | リードボーカル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ヘルプですが、メインライターさんの記事を読むときはお客さんってことで、コメントしてみます(笑)

感情を引き出すというか、
そのときそのときによって必要な自分になるって意味で、おいらはよく

仮面をかぶる

って表現を使います。











えぇ、そうです。
美内すずえの名作
「ガラスの仮面」
です(笑)
さ、みんなも一度読んでみよ〜!
Posted by おにぎり at 2006年11月28日 00:55
意識的には、役者とか俳優のような感じでやってるワケやね。
共通する部分は結構あるだろうね。
Posted by 704 at 2006年11月29日 23:43
お久しぶりです!

いやー、この記事、ちょっと興味深かったっというか、なんというか。

自分はどうだったろう。。。と考えてみると、疑似体験はあまり賞味期限が長くないので、本や映画を通して、リアル体験を思い出したり、「もしあの時こうしていたら」的な考え方から感情を持っていってるような。。。

失恋バラードがレパートリーに多かった私としては、自ら身を削っていたような(笑
Posted by kaoliryco at 2006年11月30日 01:29
>失恋バラードがレパートリーに多かった私としては

あー、俺も多かったねーw
Posted by 704 at 2006年11月30日 23:19
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